極主夫道 ザ・シネマ

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監督:瑠東東一郎
脚本:宇田学 瑠東東一郎
原作:おおのこうすけ
音楽:瀬川英史 主題歌: 7”Creepy Nuts :「2way nice guy」
出演:玉木宏 川口春奈 志尊淳 古川雄大 玉城ティナ MEGUMI 安井順平 田中道子 白鳥玉季 本多力 くっきー! (野性爆弾) 中川大輔 片岡久道/ 新川優愛 渡辺邦斗 猪塚健太 藤田朋子 水橋研二 安達祐実 橋本じゅん/松本まりか 滝藤賢一 吉田鋼太郎(特別出演)/稲森いずみ 竹中直人

かつて裏社会で“不死身の龍”と恐れられた龍(玉木宏)は、美久(川口春奈)との結婚を機に極道の世界から足を洗い、今は専業主夫として多忙な日々を送っていた。そんな中、地上げを企て町に進出してきた不動産会社社長・近藤(吉田鋼太郎)は、白石(安達祐実)が園長を務める「かりゅう保育園」の土地を狙って嫌がらせを繰り返す。彼らに立ち退きを迫られる保育園を助けようと、龍は元舎弟の雅(志尊淳)や仲間たちと共に奔走する。

凝ったカメラアングル、ハイスピード撮影などなど、TVドラマがスクリーンサイズにスケールアップして戻ってきた。スタッフ陣の心意気が感じられる幕開けだ。それにしても、TVドラマ版より更に筋肉バキバキになった玉木宏の背中に刺青が似合うこと!これだけはCGではごまかせない質感(?)がある。
妻子がキャー!キャーと叫ぶ、黒く光る主に噴霧するも弾切れ...。 胸に止まった主に、川口春奈がかます容赦ないハリセンが可笑しい。今やバラエティ番組でもコンプライアンス云々で見かけなくなったお笑いアイテムが、こんなファミリー映画に登場するとは...。

種々の家事手さばきや、妻子にお弁当を渡し、送り出した後で観葉植物を手入れしたり、 猫ちゃんに声かけしたり。鮮やかな主夫っぷりである。そこに現れる元舎弟の志尊淳。かつて属していた極道事務所「天雀会」会長役・竹中直人と妻・稲森いずみといったレギュラー陣の登場もスムーズな滑り出しだ。

映画版からの参入で一気に場を拐ってしまうのは、吉田鋼太郎。イタリアかぶれで見事なベルカント唱法を聴かせる極悪地上げ屋社長がハマっている。「おっさんずラブ」のドラマ、映画版とも息の合った演出を見せた瑠東東一郎監督組だけに、吉田鋼太郎の伸び伸びした大きな演技プランを心から信用し、任せているのだろう。

喜劇ほど脇を固める実力俳優は欠かせない。元武闘派ヤクザでクレープ屋の滝藤賢一、その妹で元レディース総長・松本まりか、組長役の橋本じゅん。警官に扮する安井順平はお笑い芸人出身の演技巧者だし、相方の警官・古川雄大は正統派ミュージカル俳優だ。

ママ友のMEGUMI、メイド風の玉城ティナ、『流浪の月』など話題作出演が途切れない名子役・白鳥玉季、そして本作の隠れたキーパーソンである安達祐実。みんな上手い上手い!特に女優陣の啖呵の切り方、巻舌よろしく捲し立てる口上は大したものだ。普段の台詞使いとのギャップが激しいだけに、笑いながら感心しきりである。

小ネタ、本筋ともギャグ満載の巧みな脚本とグラマラスな映像。Creepy Nutsの主題歌も意外やマッチ♪お祭り気分を盛り上げてくれる楽しさは、長引くパンデミックの時代に一陣の涼風となろう。
(大瀧幸恵)


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2022年製作/117分/G/日本
配給:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
製作・製作幹事:読売テレビ放送
製作・共同幹事:日本テレビ放送網
製作・制作プロダクション:ファインエンターテイメント
製作:アオイコーポレーション STV MMT SDT CTV HTV FBS 読売テレビ・日本テレビ系全国21社
公式サイト :https://www.gokushufudo-movie.jp/
(C) 2022「極主夫道 ザ・シネマ」製作委員会
★2022年6月3日(金)より全国公開


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