ハニーレモンソーダ

監督:神徳幸治
脚本:吉川菜美
原作:村田真優
主題歌:Snow Man
出演:ラウール(三浦界)、吉川愛(石森羽花)、堀田真由(菅野芹奈)、濱田龍臣(高嶺友哉)、坂東龍汰(瀬戸悟)、岡本夏美(遠藤あゆみ)

中学時代に石と呼ばれていじめられていた石森羽花(吉川愛)。そんな自分を変えてくれそうな自由な校風の高校に入った彼女を、なぜか校内きっての人気者である三浦界(ラウール)が石森係を名乗ってなにかと世話を焼くようになる。高校入学の真の目的が、憧れていた界と会うことだった羽花は戸惑いながらも強く彼に惹(ひ)かれていく。やがて距離を縮めていく二人だったが、界はある秘密を抱えていた。

髪はレモン色、性格はシュワシュワのソーダみたい。塩対応だけどホントは優しいハニー男子…。身長188cm、股下96cm(!)、まるで鶴のようなシルエットと、切れ長の目がスクリーンを占領する111分。“読者5000人が選ぶ好きな少女マンガ&実写化してほしい漫画ランキング”の1位を獲得したからには、ジャニーズ「Snow Man」のセンターを務めるラウールとて、女子たち羨望の三浦界 (みうら・かい)役を演じ、熱い視線を浴びるのは重圧だったろう。
17歳、初主演のラウール。幾分、生硬な面はあるにせよ、スター性・カリスマ性は十分。”主役の顔”をしていることは確かだ。他にも、ついこの前まで子役(坂本龍馬の少年時代)だったのがいつの間に大きくなった?濱田龍臣、『弱虫ペダル』『スパイ の妻』など注目作への出演が続く坂東龍汰といった若手で演技も達者なイケメンが登場する。

若手女優陣も瑞々しい布陣だ。ラウールと付き合うことになる準主演の吉川愛、元カノの堀田真由、岡本夏美と美少女揃い。こうして集団の中で見ると、堀田真由の演技力が際立つ。安定感は長いキャリア所以だろうか。

青春恋愛映画の本分であるキラキラ、太陽燦々の場面は多いのだが、本作は室内撮影に工夫が見られる。窓から射す逆光スモークの光線が若い2人を優しく照らす。家族は海外にいる三浦界の家はガランとした冷たいマンション、一方、吉川愛扮する石森羽花の部屋はボタニカルに囲まれたガーリースタイルの温かな意匠というふうに人物造形を反映した描き分けが巧みだ。学園の人気者だが孤独な影を背負う界。苛めを受けて石のように頑なな心を持っていても温かい家庭に育つ羽花。丁寧なスタッフワークが2人の人生と心の態様を照らし出していく。

清涼飲料水を思わせる爽やかな鑑賞後感。エンディングロールの最後まで見逃せないオトク映像もありますよ!
(大瀧幸恵)


2021年製作/111分/G/日本
配給:松竹
制作:オフィスクレッシェンド
(C) 2021「ハニーレモンソーダ」製作委員会 (C) 村田真優/集英社
公式サイト:https://movies.shochiku.co.jp/honeylemon-eiga/
★2021年7月9日(金)より公開

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