ファイナル・プラン (原題:Honest Thief)

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監督・プロデューサー・脚本:マーク・ウィリアムズ
撮影監督:シェリー・ジョンソン
出演:リーアム・ニーソン 、ケイト・ウォルシュ 、ジェフリー・ドノヴァン、ジェイ・コートニー 、アンソニー・ラモス 、ロバート・パトリック

アメリカ各地の金庫を爆破してきた銀行強盗カーター(リーアム・ニーソン)は、偶然出会った女性アニー(ケイト・ウォルシュ)と恋に落ちたことで、過去を償い人生をやり直すことを決意する。しかしFBIに自首した彼を取り調べた二人の捜査官は彼の強奪金を横領しようとたくらみ、アニーにまで危害が及ぶ。怒りに燃えるカーターは、爆破という自らの流儀で決着をつけるべく反撃を開始する。

邦画なら、こうした役は高倉健が似合っていた。稼業から足を洗い、純粋なカタギの女と出会って人生をやり直そうとしたその時に横槍が入り…。”闘うお父さん”リーアム・ニーソンの新機軸は、伝説の爆破強盗。痕跡を残さず、死傷者も出さない。故に正体を知る者は誰もいない。カッコいい!そんな役には”安心と安全のリーアム・ニーソン印”がピタリとはまる。

御歳69歳!ボクシングと、舞台で正統派シェークスピア劇を学んだ庶民的なアイリッシュが、まさかここまでのアクション俳優になろうとは思わなかった。売れない頃はヘレン・ミレンに食べさせて貰っていた過去も隠さない潔さ。ハリウッド進出後、様々な役柄で実力を発揮してきたが、転機になったのは、サム・ライミ監督作『ダークマン』だったのではないか。気配を消しながら存在感を放つカルトヒーローは、本作のカーターと似ているような気がする。

B級アクションエンタメと言い切れない魅力が本作には詰まっている。新鋭マーク・ウィリアムズ監督・脚本による、にっちもさっちも行かなくなる前半のヤマ場作りが上手い。「伝説の速攻強盗は俺だ!」という電話を受ける、”なんちゃって自首”に飽き飽きしたFBI捜査官。金に目がくらむ若手捜査官と、僅かに良心を残すその相棒。何れの脇役も演技力が確かな俳優を配したことで説得力が増した。

スタントを使わず全てのアクションを自身でこなすニーソンの迫真力。激しいカーチェイス&クラッシュシーン、派手な爆破場面は流石にハリウッド。テンポの良さと鋭い切れ味が最後までハラハラドキドキ…飽きさせない。主人公カーターがなぜ爆破強盗になったのか?恋人と新たな人生への覚悟を示す意味とは?やはり”安心と安全のリーアム・ニーソン印”だった。
(大瀧幸恵)


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2020年製作/98分/G/アメリカ
配給:ハピネットファントム・スタジオ
©2019 Honest Thief Productions, LLC
公式サイト:https://happinet-phantom.com/finalplan/
★2021年7月16日(金)より、TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー



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